行動指針という、自分の拠り所を設ける。
- 今井 秀司
- 3 日前
- 読了時間: 4分
自分の基準で動ける人になる。
―― 行動指針を持つことが、迷わない行動管理につながる理由。

やるべきことが多すぎて、毎日が流されるように過ぎていく。
人の期待に応えようとして、自分の時間が後回しになる。
気づけば、何のためにこの行動をしているのか分からなくなっている。
そんなとき、自分の中に行動指針がないことが原因かもしれません。
セルフマネジメントにおいて、行動指針とは「どんな行動を、どんな理由で選ぶか」という行動の軸です。
これがあることで、優先順位や判断がブレずに、納得して動くことができるようになります。
今回は、行動管理における行動指針の重要性と、そのつくり方についてお話します。
行動指針とは何か。
行動指針とは、自分がどんな価値観に基づいて行動するのかを明文化したものです。
たとえば、以下のような表現がそれに当たります。
- 迷ったときは、長期的に正しいと思える方を選ぶ。
- 自分にも相手にも誠実であることを優先する。
- 疲れているときほど、身体の声を尊重する。
- 挑戦を恐れず、一歩を踏み出すことを大切にする。
これらは、単なるスローガンではなく、日々の行動を選びやすくする判断のフィルターとなります。
行動指針がないと、どうなるか。
行動指針が明確でないと、次のような問題が起こりがちです。
- 人に振り回されて疲弊する。
- 優先順位が定まらず、重要なことが後回しになる。
- やらされ感が強くなり、モチベーションが下がる。
- 感情や気分で行動がぶれ、振り返りも曖昧になる。
つまり、行動の軸がないことで、選ぶという行為に無駄なエネルギーを使ってしまい、
結果として成果も自己満足感も下がってしまいます。
行動指針を持つと何が変わるのか。
行動指針を明確にすることで、以下のような変化が起きます。
1.優先順位が明確になる。
判断に迷ったときに、「自分はこういう基準で動く」と決めていると、
何を先にやるべきか、どこに力を注ぐかが明らかになる。
2.自分の時間を守れるようになる。
頼まれごとや雑務に対して、「引き受ける・断る」の基準が生まれ、
誰の時間を生きているのかがはっきりする。
3.小さな行動にも意味が生まれる。
たとえ目立たない作業でも、指針に沿っていれば納得して取り組むことができ、
モチベーションの源にもなる。
4.行動の振り返りがしやすくなる。
「やったか・やらなかったか」ではなく、
「自分の指針に沿っていたかどうか」で行動を評価できるため、
自己否定に陥りにくくなる。
行動指針のつくり方。
ステップ1:自分の価値観を洗い出す。
何を大切にしたいか、どんなときに自分らしいと感じるかを言語化する。
例:
- 正直であること。
- チャレンジをやめないこと。
- 心身の健やかさを守ること。
ステップ2:行動に落とし込む。
上記を行動の選択基準として書き換える。
例:
- 判断に迷ったら、最も誠実な行動を選ぶ。
- 週に1回は、新しい挑戦に取り組む。
- 疲れているときは、まず睡眠時間を確保する。
ステップ3:目につく場所に書き出す。
ノート、手帳、スマホの待ち受けなどに書いておき、日々の判断の際に見返せるようにする。
おすすめのフレーズ例(汎用型)
- 誠実に、正しく、美しく。
- 一歩前へ、挑戦を恐れない。
- 感情で反応せず、目的で行動する。
- 不安よりも、意義で判断する。
- 今よりも、未来を基準にする。
これらは自分なりにアレンジして使うことで、行動のガイドになります。
日々の行動に自分の意志を取り戻すために必要なのが、行動指針です。
それは、他人の期待や社会の常識ではなく、
自分にとっての正しさと、自分が目指す未来に照らした選択を可能にする。
行動管理とは、やることを詰め込むことではなく、
やらないことを外し、大事なことを選び取る力でもあります。
今日から、あなた自身の行動指針を、ひと言でいいので書き出してみてください。
そのひと言が、明日の行動を少しだけ、軽く、強くしてくれるはずです。
ピースライフジャパンの今井によるセルフマネジメントの重要性と具体的な方法を情報発信するウェブサイトコンテンツの名称です。随時更新。