筋トレは体調管理の基本です。
- 今井 秀司
- 3 日前
- 読了時間: 4分
筋肉は「意思」そのものである。
―― セルフマネジメントに効く筋トレのすすめ。

体調を整えたい。
気分の浮き沈みを減らしたい。
もっとやる気を保ちたい。
こうした願いに対して、意外なほど効果があるのが「筋トレ」です。
筋トレは、単なる身体づくりやダイエットの手段ではありません。
日々の集中力、意思決定力、感情の安定、継続力――
これらすべてに影響を与える“自己統制”のためのトレーニングでもあるのです。
今回は、筋トレをセルフマネジメントの手段として捉え直し、
心と行動を整えるために役立つ習慣としてご紹介します。
筋トレがセルフマネジメントにもたらす効果。
1.感情の安定とストレス耐性の向上。
筋トレをすると、脳内で「セロトニン」や「ドーパミン」といった神経伝達物質が分泌されます。
これらは気分を高めたり、やる気を引き出したりする働きがあり、
ストレス状態の中でも冷静さや安定を保ちやすくなります。
2.行動力と継続力のトレーニングになる。
筋トレは、「やる前は面倒」「やり始めると集中できる」という典型的な行動です。
“始める力”を鍛えるには最適の習慣であり、小さな達成感の積み重ねが「自分にはできる」という自己効力感を高めます。
3.身体の自己管理が「自己信頼」につながる。
決めた頻度で筋トレを継続することは、自分との約束を守る行為でもあります。
この感覚は、他人の期待に応えることとは違う、「自分を信じられる感覚」を育ててくれます。
筋トレは“仕事力”にも直結する。
筋トレを習慣にしている経営者やビジネスパーソンが多いのは、見た目や体力のためだけではありません。
筋トレは、次のような「仕事力」にも直結しています。
・決断のスピードが上がる(判断の迷いが減る)
・集中力が続きやすくなる(体力・姿勢が安定する)
・朝の立ち上がりが早くなる(交感神経が活性化)
・ネガティブな思考のループを断ち切りやすくなる(気分の転換)
これらはすべて、セルフマネジメントの本質でもある「状態を自分で整える力」に通じています。
忙しい人のための筋トレスタート法。
・1日10分でも効果はある。
全身を動かすスクワット、プランク、腕立てなどを組み合わせれば、短時間でも十分な効果があります。
・曜日ごとに部位を分ける(スプリット法)
月曜:脚、火曜:腕、水曜:休み、木曜:腹、金曜:胸…といった具合に分ければ、疲れすぎず習慣化できます。
・道具なしでできる「自重トレ」から始める。
ジム通いが難しい人でも、自宅やオフィスでできる方法は多数あります。
・記録をつけることでモチベーションが上がる。
回数・秒数・セット数・達成感などをメモすることで、変化が可視化され、習慣化しやすくなります。
よくある疑問とその答え。
Q.筋トレは週何回が理想?
A.初心者なら週2〜3回で十分です。1回に全身を動かす「全身法」でも、部位分けの「分割法」でも構いません。
Q.続かないのですが?
A.まずは“毎日やること”ではなく、“習慣として消えない頻度”を目指します。週2回、朝の5分だけでも「継続」が最優先です。
Q.モチベーションが下がったときは?
A.筋トレは「やる気を出してからやるもの」ではなく、「やってからやる気が出るもの」として扱う方が現実的です。
筋トレとメンタルの関係は想像以上に深い。
最近では、うつ病や不安障害などの予防・改善手段としても筋トレの有効性が注目されています。
軽度〜中度のメンタル不調に対しては、適切な運動習慣が薬物療法と同程度の効果を示すという研究結果も出ています。
つまり筋トレは、心を強くする薬のような存在でもあるのです。
筋トレは、ただ筋肉を鍛えるためのものではありません。
それは、「自分との対話」であり、「自分を律する技術」であり、
そして「自分を信じる感覚」を育てるための確かな手段です。
忙しい日々の中でも、ほんの数分、身体に意識を向ける時間を持つことで、
思考も行動も、少しずつ整っていきます。
今日から、腕立て1回でも、スクワット5回でも構いません。
小さな筋トレの習慣が、あなたのセルフマネジメントの中核になっていくはずです。
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