怒りに振り回されない働き方
- 今井 秀司
- 4月16日
- 読了時間: 3分
── ビジネスパーソンのためのアンガーマネジメント入門

こんにちは、PLJの今井です。
先日から開始したSRIですが、まずは感情管理の内容を日々発信していこうと思います。
その第1弾はアンガーマネジメントです。それではセルフマネジメントのエッセンスをご一読下さい。
職場での怒り。
理不尽なクレーム、納期にルーズな同僚、言い方がきつい上司。
こうした場面で、感情が爆発しそうになったことは、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
怒りは自然な感情です。
問題は「怒ること」そのものではなく、怒りに反射的に支配されてしまうことにあります。
そして、それを「完全にコントロールする」ことは、実のところ簡単なことではありません。
怒りは“第二次感情”である
アンガーマネジメントの基本に、「怒りは第二次感情である」という考え方があります。
これは、怒りの奥には「本当の感情(第一次感情)」があるという意味です。
たとえば…
上司に怒鳴られて腹が立った → 実は「理不尽に扱われた悲しさ」
部下のミスにイライラする → 実は「成果が出ない不安」
電車で押されてムッとした → 実は「自分のスペースを尊重されなかった悔しさ」
怒りは、“自分が大切にしているものが傷つけられた”という内なるサイン。
その裏側を理解できれば、感情との向き合い方は大きく変わります。
怒りの感情を「整える技術」
怒りはなくすものではなく、整えるもの。
以下のような実践的な手法が、職場でも活用できます。
● 6秒ルール
怒りのピークは約6秒。深呼吸をする、視線を外す、数を数えるなどの「間」を作ることで、衝動的な言動を抑えられます。
● アンガーログ
怒りの内容・場面・相手・自分の反応を記録することで、怒りの“パターン”が見えてきます。可視化は客観性の第一歩です。
● スケーリング
「今の怒りは10点満点中で言えば何点か?」と数値化してみると、自分を冷静に観察でき、反応の幅を選べるようになります。
とはいえ、人は“感情の生き物”でもある。
ただし、どれほど技術を学び、理屈を理解しても、怒るときは怒ってしまうのが人間です。
私たちはロボットではありません。疲れていたり、予期せぬ場面だったりすれば、感情は簡単にあふれてしまいます。
そのときに大切なのは、「怒ってしまった自分」を責めすぎないこと。
怒ってしまったら、謝ることができればそれでいいのです。
「先ほどは感情的になってしまって、申し訳ありません」
この一言で、信頼が崩れるどころか、逆に関係が深まることさえあります。
アンガーマネジメントとは、怒らないための訓練ではなく、
怒りを「どう捉え、どう整え、どう回復するか」を考える対話の力でもあります。
おわりに
怒りを「抑え込む」のではなく、「理解し、整え、必要があれば回復する」
これが現代的なアンガーマネジメントであり、セルフマネジメントの重要な柱のひとつです。
私たちは感情とともに生きていく存在です。
だからこそ、怒りと上手につき合う技術を学び、感情の中にある“自分の大切なもの”を大切に扱っていきましょう。
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