好き嫌い、得意苦手の軸で時間を使う。
- 今井 秀司
- 3 日前
- 読了時間: 4分
時間は「使い方」で価値が変わる。
―― 好き・嫌い・得意・苦手のマトリクスで時間投資を見直す。

忙しい。
毎日動いているはずなのに、成果や満足感につながっていない。
自分に向いていないことに、時間を取られている気がする。
そう感じるとき、自分の「時間の使い方」に偏りがある可能性があります。
特に、好きなこと・嫌いなこと・得意なこと・苦手なことが整理されていないと、
時間が“消耗”に使われてしまい、充実感も成果もついてきません。
今回は、「好き」「嫌い」「得意」「苦手」の4象限を使って、
時間投資を最適化する方法をご紹介します。
まずは、マトリクスを描いてみる。
下記のように、縦軸に「得意・苦手」、横軸に「好き・嫌い」を取り、4つの象限に分類してみます。

この4象限に、自分の仕事・生活・活動・役割などを具体的に書き込んでみてください。
たとえば:
- プレゼン資料作成:①得意で好き
- 事務処理:②得意だけど嫌い
- 新しいアイデア出し:③苦手だけど好き
- 経費精算:④苦手で嫌い
こうして言語化することで、今どこに時間を使っているのか、どこに使うべきなのかが可視化されてきます。
4象限の解釈と投資判断
①得意で好き:最優先で時間を使うべき領域
→ ここは、自分の「強み」と「情熱」が交差する場所です。
創造性・集中力・成果・やりがいのすべてが得られやすく、
ここに投資する時間は「最も価値の高い時間」になります。
②得意だけど嫌い:最小限の時間で効率的にこなす。
→ 自分がやれば早いが、モチベーションは上がりにくい領域です。
手放せるなら他者に任せる。やる場合も仕組み化して短時間で終えるのが理想です。
③苦手だけど好き:学習と成長のための投資枠
→ 苦手ではあるが、「もっと上手くなりたい」「やってみたい」と思える領域。
この象限は、将来の①につながる“成長投資エリア”です。
学習時間や挑戦枠として意識的に確保すると、自分の可能性が広がります。
④苦手で嫌い:時間を削るか、委ねる。
→ 最も疲労とストレスを生むゾーンです。
業務で避けられない場合は、マニュアル化・分担・自動化を検討。
理想は、関与度を下げていくことです。
今の時間配分を見直すチェックリスト
1.①にどのくらいの時間を使えているか?
→ 週に1時間でも良いので、集中して取り組む時間を確保する。
2.②が“惰性”で大きな時間を奪っていないか?
→ 効率化・短縮・外注の対象として見直す。
3.③に投資しているか?
→ 将来のための「成長時間」として、少しずつ枠をつくる。
4.④の時間が膨らんでいないか?
→ 環境や人間関係を含めて、“手放す準備”を進める。
スケジュール帳を「好き・得意」で色分けしてみる。
1週間の予定表を見て、予定ごとに①〜④の番号を振ってみると、
意外なほど④に偏っていたり、③の時間がゼロだったりすることに気づくかもしれません。
この「現実」と「理想」のギャップを認識することで、
具体的にどこに時間を移動させるべきかが明確になります。
理想の時間投資配分(目安)
・①得意で好き:40〜50%
・②得意だけど嫌い:20%以内に圧縮
・③苦手だけど好き:20〜30%(成長投資)
・④苦手で嫌い:10%以下(最終的にはゼロに)
この比率を目指すことで、
心と体のバランス、仕事の成果、人生の納得感が整っていきます。
時間は、誰にとっても平等なリソースです。
しかし、その配分によって、得られるものは大きく変わります。
「好きか」「嫌いか」
「得意か」「苦手か」
この4つの視点で時間の棚卸しをすることは、
単なるスケジュール調整ではなく、「生き方の選択」を見直すことでもあります。
今日から、①の時間をほんの少し増やし、④の時間をほんの少し減らす。
その繰り返しが、自分の人生の主導権を取り戻す道になります。
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