レジリエンスを高める7つのワーク
- 今井 秀司
- 6 日前
- 読了時間: 4分
折れない心は、鍛えることができる。
―― レジリエンスを育てる7つのセルフワーク

プレッシャー、ミス、対人関係の摩擦、突然の環境変化。
仕事をしていれば、誰もが心を揺さぶられる出来事に直面します。
そんなとき、立ち直りが早い人と、深く落ち込み引きずってしまう人の違いは何か。
それは「レジリエンス(心理的回復力)」にあります。
レジリエンスは、生まれつきの性格ではありません。
日々の意識と習慣で、誰でも育てていくことができます。
今回は、働く人が実践しやすい7つのレジリエンスワークをご紹介します。
1.過去の乗り越え経験を書き出すワーク
過去に困難を乗り越えた経験をリストアップし、その時「どうやって乗り越えたか」「何が支えになったか」を振り返ります。
例:転職活動が長引いたけれど、日々スケジュールを整えることで乗り切った
例:プレゼンで失敗したが、上司の一言で前を向けた
乗り越えた自分を思い出すことで、「また乗り越えられる」という感覚が育ちます。
2.サポートネットワークの可視化ワーク
自分を支えてくれている人たちを紙に書き出し、「誰にどんなときに頼れるか」を整理します。
職場の同僚、上司、家族、友人、専門家
直接会わなくても安心感を得られる存在も含めて考えると効果的です。
レジリエンスは、孤独な努力では育ちません。
「相談していい」「つながっている」という感覚が、心の弾力を保つ支えになります。
3.思考のリフレームワーク
物事を一方向で捉えず、別の視点から見直す練習です。
例:
「失敗した」→「やり方を修正するチャンスを得た」
「意見を否定された」→「新しい視点をもらった」
「断られた」→「次に合う人を探すきっかけになった」
「そういう考え方もある」と自分に許可を出すことで、感情の切り替えがしやすくなります。
4.感情の言語化ワーク
落ち込んだり不安を感じたときに、「今、自分は何を感じているのか」を正確に言葉にしてみるワークです。
例:
「なんとなくモヤモヤ」ではなく、「不安」「焦り」「悔しさ」などに具体化する
言語化は、感情に距離を取る技術です。
心の中の“もや”を見える形にすることで、自分の状態を客観的に把握できるようになります。
5.価値観の明確化ワーク
「自分が大切にしていることは何か?」を書き出すワークです。
仕事で守りたい価値は何か
どういうときにやりがいを感じるか
譲れないものは何か
価値観が明確になると、多少の逆境があっても「なぜそれを続けるのか」という内なる軸が生まれます。
6.セルフコンパッションの声かけワーク
つらいとき、自分を責めるのではなく、自分にやさしい言葉をかける練習です。
例:
「誰だってうまくいかない日はある」
「今日はよく耐えた。まずは一息つこう」
「大丈夫、また整えていけばいい」
セルフコンパッションは、レジリエンスの土台です。
自分を責めるより、自分を支える言葉を持つことが立ち直りの早さを生みます。
7.「できていること」に焦点を当てるワーク
一日の終わりに、「今日できたこと」「今日頑張ったこと」を3つ書き出します。
完璧である必要はありません。
「報告をきちんと送った」「休まず出勤できた」「後回しにせず片づけた」など、
自分がやったことに目を向ける練習です。
できなかったことばかりに意識が向くと、自信が削がれていきます。
小さな達成を見つけることが、自分を支える力につながります。
レジリエンスは、特別な能力ではありません。
「疲れても回復できる」「落ち込んでも立ち直れる」
そのために必要なのは、日々の中に整える習慣を持つことです。
ご紹介した7つのワークは、誰でも実践できるものばかりです。
すべてを一度にやる必要はありません。
まずは、できそうなワークを1つだけ取り入れてみてください。
今日という1日を、少し軽く終えられる。
そんな小さな積み重ねが、折れにくい心を育てていくはずです。
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