ビジネスマンこそマインドフルネスを。
- 今井 秀司
- 4月18日
- 読了時間: 3分
今この瞬間に立ち返る力
―― マインドフルネスが働き方を整える。

現代のビジネスパーソンは、日常的に高い緊張状態にさらされています。特にデスクワーク中心の仕事に従事する人ほど、知らぬ間に肩や首、顔がこわばり、呼吸が浅くなっていることが少なくありません。
集中すべきタスクが山積みで、同時に複数の案件を処理するマルチタスクが当たり前。その結果、意識が「今、ここ」から離れ、別のことを考え続けてしまう――これが「マインドワンダリング(心の迷走)」の状態です。
たとえば、パソコン作業中にメールの通知が入り、気になって確認する。その途中で思い出したチャットに返信し、さらに別件のファイルを探しに行く。気づけば何をしようとしていたのかが曖昧になり、効率も思考の質も下がっていきます。
このような状態では、身体は緊張し、心は散漫になり、呼吸は浅く、場合によっては「軽い無呼吸状態」に近くなることもあります。それを整える第一歩が、マインドフルネスです。
マインドフルネスとは、「今この瞬間の自分の状態に、評価せずに気づいていること」決して特別な時間を作るものではありません。仕事の合間や移動の途中、1分でもいいので「今、自分はどうなっているか」に気づく。それだけでも効果があります。
マインドフルネスを実践することで、
・心の散漫さを減らし、集中力を高める。
・無意識の緊張や息詰まりをリセットする。
・感情や思考の状態に気づき、反応を選べるようになるといった効果が得られます。
具体的には、以下のような方法があります。
1.呼吸に気づく
背筋を伸ばして座り、目を閉じ、ゆっくりと息を吸って、吐く。ただそれだけの動作に意識を向ける。雑念が浮かんでも気にせず、「気づいたら戻る」を繰り返す。1~3分で十分です。
2.マルチタスクからの脱却
今、何をしているのかを心の中で言語化する。「今はこの資料に集中している」こうした言葉を挟むだけで、意識の散乱を抑えやすくなります。
3.歩く、食べる、飲むを「感じながら行う」
歩行中に足裏の感覚に集中する。食事中に味や香りに意識を向ける。こうした行動はすべて、日常の中のマインドフルネス実践の場です。
マインドフルネスは、「特別な瞑想時間」ではなく、「今ここに戻る習慣」です。日常のすき間に取り入れられる、非常に現実的なセルフマネジメントの技術です。
仕事の生産性を上げるために「もっと頑張る」「もっとこなす」だけでは、いずれ限界が来ます。パフォーマンスを上げるためには、自分の状態に気づくこと、そしてリセットする習慣を持つことが不可欠です。
「立ち止まること」は、決して弱さではありません。それは、次に進むための準備であり、頭と心と身体を再びひとつにする時間です。
今日のうちに、1分でも構いません。呼吸に気づき、今この瞬間の自分に意識を向けてみてください。あなたの仕事と心の質は、そこから少しずつ整っていくはずです。
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