やることを減らす勇気
- 今井 秀司
- 4 日前
- 読了時間: 3分
「やるべきことが多すぎて、どれから手をつければいいか分からない」
「タスクに追われて1日が終わってしまう」
「結局、何もできていない気がする」

こうした感覚に襲われたとき、自分の「行動の優先順位」が乱れている可能性があります。
セルフマネジメントの中でも特に重要なのが、「何に時間とエネルギーを使うかを整理する力」です。
今回は、行動の優先順位を整えるための実践的な4つの方法をご紹介します。
1.やることが多すぎる人に必要な「やらないことリスト」
やるべきことを増やす前に、まず「やらないこと」を決める。
これは、行動の優先順位を整えるうえで非常に有効なアプローチです。
やらないことリストとは、自分の時間とエネルギーを奪う行動や習慣を明示的に手放すためのリストです。
例:
・通知が鳴るたびにスマホを見ない。
・人の依頼を即答で引き受けない。
・「とりあえず参加する」会議を避ける。
このリストを明確にすることで、「やらない選択」がしやすくなり、
本当にやるべきことへの集中力が高まります。
重要なのは、「やらないこと」も“意思ある行動”として位置づけることです。
2.やることに名前をつけると動ける理由
同じ作業でも、「意味付け」があるだけで行動力は大きく変わります。
たとえば「メール処理」というタスク。
これを「顧客との信頼構築タイム」と呼ぶだけで、感情と集中力が変わります。
やることに名前をつけるメリットは以下の通りです。
・その行動の目的や価値を再認識できる。
・気持ちが乗りやすくなり、着手のハードルが下がる。
・自分の行動に主体性が生まれる。
「資料づくり」ではなく「自分のアイデアを可視化する時間」
「掃除」ではなく「思考を整える儀式」
自分の言葉で名前をつけるだけで、行動の質が変わっていきます。
3.行動の緊急度と重要度を見極める「時間管理マトリクス」
時間を効率的に使うには、やることを「緊急度」と「重要度」の2軸で分類することが有効です。
これはスティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』で有名な考え方です。
4つの領域に分類してみましょう。

特に注目すべきは【第Ⅱ領域】
ここにどれだけ時間を確保できるかが、人生と仕事の質を左右します。
計画・準備・学び・健康・振り返り――
すぐに成果にはつながらないけれど、将来に大きく関係する行動です。
4.1日3タスクだけ設定するミニマム行動計画術
やることリストが10個以上あると、ほとんどの人は集中できません。
そこで有効なのが、「1日3つだけタスクを決める」ミニマム計画術です。
手順は以下の通りです。
1.その日のToDoを全部書き出す。
2.「最も重要な3つ」に絞る。
3.その3つが完了すれば「今日の目的達成」とする。
このやり方には以下の効果があります。
・何を優先するかが明確になる。
・完了時の達成感が得やすく、自己効力感が高まる。
・集中と持続がしやすくなる。
3つという数が絶妙で、「負担なく、集中しやすく、達成感がある」最適な設定です。
タスクに追われる毎日を変えたいなら、まずは「やらないこと」を明確にし、
「やることの意味」を再定義し、「やるべき順番」を見直すことが不可欠です。
そのうえで、今日やるべき“たった3つ”の行動に集中してみてください。
すべてをこなすのではなく、「大事なことを、大事にできる1日」を積み重ねていく。
それが、優先順位を整えた時間の使い方であり、セルフマネジメントの本質です。
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