1分だけやってみる。という思考
- 今井 秀司
- 3 日前
- 読了時間: 4分
大きな目標も「1分」から動き出す。
―― スモールステップと思考の分解で継続力をつくる。

「目標はあるのに行動が続かない」
「やる気はあるのに、毎日なんとなく終わってしまう」
「始めるまでが面倒で、先延ばしばかりになる」
こうした悩みは、意志の問題ではなく、「行動設計の問題」であることがほとんどです。
実は、行動を続けるために必要なのは、気合や完璧なスケジュールではなく、
“とても小さな一歩”を積み重ねていく「スモールステップ思考」です。
今回は、大きな目標を実現するためのスモールステップの考え方と、継続のための実践方法をご紹介します。
1.1分で動けることが、未来を変える。
―― 大きな目標を実現するための「1分行動術」
人は、完璧な環境が整わないと行動を起こせないと思い込みがちです。
「まとまった時間がない」「準備ができていない」「やる気が出ない」
その結果、何もしない日が続き、自己否定につながるという悪循環に陥ってしまいます。
そんなときこそ試してほしいのが、「1分だけやってみる」というアプローチです。
・読書なら1ページだけ開く。
・運動なら1回だけスクワットする。
・企画ならタイトルだけ書いてみる。
この1分間の行動が、脳に「できた」という刺激を与え、自然と次の行動につながっていきます。
重要なのは、「完了」よりも「着手」を重視することです。
行動のハードルが下がると、続ける力が生まれてきます。
2.「今日はこれだけ」でいい。
―― 毎日の一歩が継続力を支える。
「毎日がんばらないと意味がない」
そう思ってしまう人ほど、行動が極端になりやすく、続かなくなる傾向があります。
継続とは、毎日フルパワーで頑張ることではありません。
どんな日でも「これだけはやった」という最小単位の行動を続けることが、
最終的に大きな結果へとつながっていきます。
たとえば、
・「今日はタイトルだけ決めた」
・「5分だけ集中できた」
・「資料に1文だけ追加した」
これで十分です。
「これだけならできる」を積み重ねていくことで、「行動すること」が習慣になっていきます。
3.スモールステップは「自己効力感」を高める。
継続の原動力となるのが、「自己効力感(self-efficacy)」です。
これは「自分にはできる」という実感のことです。
人は、「できた」という経験を積むことで、「次もできるはずだ」と思えるようになります。
逆に、「できなかった」という記憶ばかりが増えると、やる気も自信も失われてしまいます。
スモールステップは、この自己効力感を育てる最良の方法です。
・目標を小さくしすぎるくらい小さくする。
・達成できる行動だけにフォーカスする。
・できたことを記録し、自分の中で評価する。
この繰り返しが、内側から「やれる自分」をつくり出していきます。
4.小さな達成感を積み上げる「行動ログ」のすすめ。
どんなに小さな行動でも、「記録する」ことで、価値が見えるようになります。
行動ログとは、日々の行動をメモとして残しておく習慣です。
例:
・「朝5分ストレッチ」
・「読書2ページ」
・「SNS投稿の下書きだけ」
・「資料のタイトルだけ入力」
これらを日記、手帳、アプリなどに記録しておくだけで、
「今日は何もしていない」という感覚を防ぎ、継続意欲が湧いてきます。
ログを見返すことで、
・自分がどこで継続できているか。
・どんなときに止まりやすいか。
・どれだけ進んできたか。
が一目でわかり、自信と次の一歩につながります。
「一歩だけ」でいいから、止まらないこと。
大きな目標を達成する人は、
必ずしも特別な能力を持っているわけではありません。
彼らが持っているのは、
「大きなことを、小さな一歩で進める力」
「やる気に頼らず、行動を設計する習慣」
「続ける仕組みを自分の中に持っていること」
それは、誰にでも身につけることができます。
何かを成し遂げたい。
でも、思うように動けない日がある。
それでもいいのです。
「1分だけでも」「今日はこれだけでも」
その姿勢こそが、セルフマネジメントの本質です。
今日の小さな一歩は、
半年後、1年後の自分にとって大きな財産になります。
まずは、「やれそうなことを、やれる分だけ」やってみてください。
その一歩が、止まらない自分をつくるスタートになります。
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